初診料と再診料の違いとは?料金や算定の仕組みをわかりやすく解説
病院やクリニックを受診すると、診療費の内訳に「初診料」や「再診料」が記載されることがあります。どちらも診察に関係する基本的な費用ですが、算定される条件や金額には違いがあります。
また、以前受診したことのある医療機関でも、状況によっては初診料が算定される場合があります。
この記事では、初診料と再診料の違いをはじめ、料金の仕組み、久しぶりに受診する場合の取り扱い、オンライン診療での考え方について解説します。
初診料と再診料の基本的な違い
初診料と再診料は、健康保険が適用される診療において、診察の基本的な費用として設定されている診療報酬です。
大きな違いは、初診に該当する診療か、それとも継続した診療に該当するかという点です。
初診料とは
初診料とは、医療機関で初診に該当する診療を受けた際に算定される基本的な費用です。
初めて訪れる病院やクリニックで診察を受ける場合などが代表的な例です。
ただし、医療機関を初めて利用したかどうかだけで決まるわけではありません。
以前に受診したことがあっても、前回の診療が終了している場合など、受診状況によって初診として取り扱われることがあります。
再診料とは
再診料とは、初診後に継続して診察を受ける場合などに算定される基本的な費用です。
例えば、前回の診察で次回の受診を案内され、同じ医療機関で引き続き診察を受ける場合が該当します。
なお、一定規模以上の病院では、再診料ではなく「外来診療料」という別の診療報酬が適用される場合があります。
初診料と再診料の料金はどのくらい違う?
健康保険が適用される場合の基本点数
健康保険が適用される診療では、診療内容ごとに定められた点数を使って医療費を計算します。
2026年6月施行の診療報酬点数表における、一般的な医科の初診料と再診料の基本点数は次のとおりです。
| 項目 | 基本点数 | 点数を金額に換算した額 |
|---|---|---|
| 初診料 | 291点 | 2,910円 |
| 再診料 | 76点 | 760円 |
診療報酬は原則として1点を10円として計算します。
ただし、表の金額は患者が窓口で支払う金額そのものではありません。健康保険の自己負担割合に応じた計算が行われます。
また、表は基本点数の比較であり、実際の診療費には別の費用が加わることがあります。
実際の支払額が異なる理由
医療機関で支払う金額は、初診料や再診料だけで決まるものではありません。
診療内容に応じた検査料、医学管理に関する費用、所定の加算などが算定されることがあります。
そのため、同じ再診でも毎回の支払額が同じになるとは限りません。
費用の内訳を確認したい場合は、医療機関から交付される診療明細書を確認するとよいでしょう。
久しぶりに受診すると初診料になる?
前回の受診から期間が空いた場合
以前利用した医療機関でも、長期間受診していなかった場合には、初診料が算定されることがあります。
厚生労働省の診療報酬に関する通知では、患者が自ら診療を中止し、1か月以上経過して再び受診する場合の取り扱いが定められています。
ただし、慢性疾患などで明らかに同じ疾病の診療が続いていると考えられる場合には、初診として取り扱わない規定もあります。
したがって、前回の受診から何日経過したかという情報だけで、初診料になるかを一律に判断することはできません。
別の症状で受診する場合
同じ医療機関に通院している途中で、別の症状について相談することもあります。
診療報酬上は、すでに診療を継続している患者が新たな傷病について診察を受けても、原則として新たな初診料は算定されません。
ただし、同じ日に別の診療科を受診する場合などには、所定の例外があります。
具体的な算定方法は、受診状況や医療機関の取り扱いによって異なるため、会計窓口などで確認してください。
オンライン診療でも初診料と再診料は区別される?
オンライン診療でも、健康保険が適用される場合には、初診と再診に応じた診療報酬の仕組みがあります。
2026年6月施行の医科診療報酬点数表では、所定の施設基準を満たした医療機関が情報通信機器を用いて初診を行った場合の基本点数は253点とされています。
一方、情報通信機器を用いた再診についても、所定の条件に基づく算定方法が定められています。
なお、オンライン診療では情報通信機器の運用に関する費用などが別途発生する場合があります。
また、オンライン診療でいう初診の考え方と、診療報酬上で初診料を算定する条件は、必ずしも一致しません。
予約前には、保険診療か自由診療か、診察料以外にどのような費用があるかを確認しておくことが大切です。
初診料と再診料について受診前に確認したいこと
医療機関を利用する際には、費用だけでなく、予約や受付に必要な情報も確認しておくと手続きを進めやすくなります。
- 初診と再診で予約方法が異なるか
- 健康保険が適用される診療か
- マイナ保険証や資格確認書など、必要なものは何か
- 診察料以外に発生する費用はあるか
- 以前の受診歴を受付で伝える必要があるか
特に久しぶりの受診では、前回の受診時期や診療の経緯を受付で伝えると、手続きの確認に役立ちます。
また、健康保険が適用されない自由診療では、医療機関が定める料金体系となり、保険診療の初診料・再診料とは異なる取り扱いになります。
料金について不明な点があれば、診察前に医療機関へ問い合わせておきましょう。
初診料と再診料の違いを理解して受診に備えよう
初診料は初診に該当する診療で算定される費用、再診料は継続した診療などで算定される費用です。
初診料と再診料では基本点数が異なりますが、実際の医療費は診療内容や加算、健康保険の自己負担割合などによって変わります。
また、以前受診したことがある医療機関でも、診療の経緯によって初診料が算定される場合があります。
費用や算定区分が気になる場合は、受診先の医療機関で確認し、診療明細書で内訳を把握するとよいでしょう。
制度の詳しい内容は、厚生労働省の令和8年度診療報酬改定についてや診療報酬の算定方法でも確認できます。



















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