少し前の話になりますが、11月27日に滋賀県長浜市の浅井東診療所に視察に行ってきました。関西家庭医療センターの家庭医療専門医の先生方が複数人で運営する診療所です。紅葉の美しい山々の間に流れる〇〇川のほとりにレトロな装いの診療所があります。中にはデイケア/通所リハビリも併設されており、多くの高齢者の方が送迎車で来院していました。診療所には老若男女、発熱などの急病や、予防接種や更年期障害の相談など目的は様々な方でした。同時に2つの訪問診療チームが午前午後とも地域を回っており、在宅患者さんの診療にもあたっておられます。

医学生や研修医の教育も充実しており、必ず複数の上級医がその日のふりかえりを行います。外来診療や訪問診療、夜の待機番などもチーム制・交代制であるので、医師自身のプライベートな時間も担保されており、それぞれが研究や臨床・教育の勉強や家庭生活など充実した時間を送っている様子でした。医師の働き方についても、あらためて考えさせられました。

鳥取の総合診療医/家庭医を育てる仕組みづくりにどのように活かせるのか、考えていきたいと思います。浅井東診療所のみなさま、ありがとうございました。（紙本）