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252月 2021

ぽかぽか教室@日野町(2021年2月25日開催)

日野町の高齢者を中心とした集まり「ぽかぽか教室」で講演を依頼され、地域医療学講座から私(孫)が「映画から学ぶ認知症」と題した講演をしてきました。平均年齢が70歳以上という人生の大先輩たちを前にして気合を入れて準備に臨みました。
高齢者対象にシネメデュケーションを、ということで、ドキュメンタリー映画『毎日がアルツハイマー』(関口祐加監督, 2012年)の一部を観てもらって…と計画していたのですが、何と!当日、WiFiの不調のためストリーミング配信ができず(涙)。
代わりに、映画のあらすじやハイライト場面を説明し、その後ミニレクチャーを行いました。もの忘れと認知症の違い、認知症の症状、映画の中の印象的な台詞から私が考えたことなどについて。映画の中で、トイレットペーパーが一日で9ロールなくなったことで母の認知症の症状ではないかと疑った娘は「お母さん、手製の尿もれパッドとか作ってるんじゃない?」と聞くと、本人は「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないの!?」と怒ってしまいます。しかし、これは認知症になってもその人の人格や感情が保たれているという良い例だと思います。認知症の人がそうした感情を表出したとしても、それはその人の価値観や思いが保たれているからこその反応なのかも、といったことを、映画の話を例にお話しました。

講演の後は、みなさんでたこ焼きパーティ。たこ焼きをしながら、皆さんのお話を興味深く伺いました。「この町の人はみんなだいたい顔見知りだから、行方不明者の放送かかんないよね。米子のほうはしょっちゅうかかってるらしいけど」というような、ご近所力のすごさを感じるつぶやきが多数聞けました。こうした地域のつながりや交流が、住民の健康を支えていることは間違いない、素晴らしい!と感じました。
(孫)

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