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132月 2019

第9回中四国地域医療フォーラム(2019年2月8~9日、広島大学)

2019年2月8~9日、広島大学にて第9回中四国地域医療フォーラムが開催されました。
今年の主題は『地域枠出身者の配置システム』で、「地域枠出身者の勤務地、標榜科、期間などについて、行政、勤務者、地域ニーズなどのあらゆる面からどのような姿が理想的であろうか」という問いに関して、参加者間で意見交換しました。
「配置」というのは大学を出た医師がどこで働くかを制御する手段で、医療供給体制を「出口で制御」するものですが、現在のところ地域における医師の過不足や偏在を的確に把握する方法は開発されておらず、どの程度のスピードで医師不足が解消されるかを予測することも困難です(桐野高明「医師の不足と過剰」、東京大学出版会)。
そもそも地域枠は、自分の専門性を伸ばしながら当該地域で求められる医療も弾力的に実施しようとする「志(こころざし)」が維持できるように支援する制度であったはずです。むしろ、医学部に入学する時点で「入り口を制御する」方法、つまり、当地域でのニーズを多面的に把握してどのような地域枠生を大学で育成したいかを決定することが重要であり、それに合致した学生を優先的に選抜することが最も理想的な姿ではないかと、私たちのグループでは話し合われました。
2日間にわたり、企画、運営に携った広島大学医学部地域医療システム学講座教授、松本正俊先生をはじめとするスタッフの皆様におかれましては、このような学びの機会をいただき、厚く御礼申し上げます。(浜田)

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