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110月 2019

2019医学科4年 地域医療体験実習が始まりました

令和元年度地域医療体験実習を迎えて

地域医療体験は医学科4年生が学外の医療施設を訪問し、実践現場のなかで学習するカリキュラムです。 今年の実習にあたり計52施設に協力いただいております。
今回の地域医療体験実習では、新たな学習テーマとして”地域医療現場を観察する中で現場の「当たり前」を疑いながら、学習者自身を相対化する”としました。 とくに、「医療現場で感じる違和感」に注目し、あらかじめ自分が持っている「当たり前」を疑ってもらいたい。 長く医療に携わっていると、いわゆる医療の常識、日本の常識のノリに染まってしまいます。 まだ医療現場に出ていない新鮮な目で、「違和感」に注目してもらいたいと考えています。 たとえば、医師と患者との関係性は、専門家と被医療者という立場を超えて、一種独特のものです。病院やクリニックの雰囲気も、外部の通常空間とは異なっています。
このテーマを選んだ理由は、学生のみなさんに地域医療について複眼的な視点をもってほしいからです。 同じ病気であっても、医師と患者ではその捉え方はまったく違います。 「医師は専門家」という常識的な見方をいったんカッコに入れ、素人の目線で医師・患者関係、医療者の立ち居振る舞い、を観察してみてください。 そのために、オリエンテーションでは、医療人類学の専門家を招いて、医療プロセスの持つさまざまな意味について講義してもらう予定です。 皆さんがすでに無意識でもっている、医療という文化、病いのとらえ方、を相対化するのに役立つはずです。
学生のみなさんは、訪問した医療現場で、「医療への違和感」について、自分の目で見て、考えてみてください。 私たちはWEB上のE-ポートフォリオを使って、みなさんの理解を促すつもりです。 訪問する医療機関は鳥取県全域(一部、島根県東部を含む)におよびます。 学生のみなさんには、なるべく地域の基幹病院、郡部の自治体病院や無床診療所などを体験できるように工夫しています。 受け入れ先の医療機関の先生方には、臨床で忙しいなか、実習のために時間を作っていただいています。 学生のみなさんは、しっかりと目的意識をもって実習にのぞんでください。
大学病院ではあまり経験できないプライマリ・ケア最前線の臨床現場をみて、ニュートラルな立場で医療を考えてほしいと思います。
今回の地域医療体験が学習の良い機会となりますように、私たちも精一杯努力するつもりですのでみなさんのご協力をどうかよろしくお願いいたします。

令和元年9月吉日

鳥取大学医学部
地域医療学講座 教授 谷口晋一

ポートフォリオの提出はこちら

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