「地域医療✕対話型鑑賞」ワークショップを開催しました
2020年9月9日,獨協医大の森永康平先生をお迎えして,総合診療専門研修プログラムの指導医を対象に,「地域医療✕対話型鑑賞」というテーマでワークショップを開催しました.最近,当講座でもアートを使った教育ってどうやるんだろう…,という問いが生まれていました.対話型鑑賞では,ある絵を見ながら,ファシリテーターが「この絵の中で,どんなことが起こっていますか?」「どこを見てそう言っているのですか?」「もっと発見はありますか?」などと問いかけながら,参加者で絵を観察していきます.アートを使った医学教育では,臨床観察/診断・共感・チームビルディング/コミュニケーション・ウェルネスの促進/バーンアウトの防止・文化的感受性などの教育に役立つのではないかと言われています.
森永先生のファシリテートのなか,ある絵をみながら,まだ言葉になっていないもの・ことを他者に伝えようとすることで,なかなか言語化できないものを言語化するプロセスを体感できたのではないかなあと感じました.また,指導医として学習者を観察する視点も磨かれているなあという感覚もあり,指導医養成にも一役買ってくれそうなワークショップではないかなあと思いました.当講座ではこれからもアートをどう教育に使っていくことができるのか,探究していこうと思います.
森永先生,お忙しい中,ありがとうございました!(井上)