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212月 2020

医学部受験生の皆様へのメッセージ

今回は初期研修医の先生に書いてもらいました。教員からはなかなか言及できない内容を、熱いメッセージと共に書いてくれました。

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受験シーズン真っ只中ですね。いかがお過ごしでしょうか。
8年前、私も鳥取大学医学部を目指す受験生でした。「8年」というとだいぶ昔に思えてきますが、いつの間にか後期試験がなくなっているだの、理科が増えただのといった変化はありますが、鳥大の入試そのものの大筋はあまり変わっていないように思います(個人的見解)。

 

地域医療学講座の最年少メンバーとして、ホームページを訪れる受験生の皆さんの役に立つ情報を少しばかり発信できたらと思います。

まず、このページを見ている受験生の方、手を挙げてください。
…なるほど、数人心の中で挙手してくれていますね。はい、手を下ろして。

そんな皆さんに、これだけは覚えて帰ってほしい。
「面接で中途半端に『地域医療を学びたい』と言うのはやめた方がいい!」
なぜか。そう言う受験生が非常に多いからです。たぶん10人中8人とか、そんなレベル。そんなにみんな地域医療したい?ほんとに?と思っちゃうくらい。
実際、面接官の先生方からのウケはそんなに良くない印象です。
もし本当に地域医療を学びたいのであれば、具体的に大学で何を学んで、どんな医療をしたいのか、掘り下げて説明できるのがマストです。
「地域医療って、具体的に何がしたいの?」と聞かれて詰まってしまったら、元も子もないですよね。
鳥大医学部は、ご存じのとおり筆記試験が落とせません。そこに面接が100点満点で加算されます。筆記で差が付きにくい分、中途半端な面接で不合格、というのもなくはないんです。
特に地域医療というワードを出さなくても、受かるときは受かります(私がそうです笑)。

 

このページにたどりついた受験生は、大半が「面接で地域医療って言おうかな」と考えている人でしょう。
まだぼんやりとしたイメージしかできない、という気持ちはとてもわかります。だけど、ありきたりな答えでは倍率が高いほど埋もれてしまいます。
ぜひいろいろ調べて、他人から納得される志望動機を考えてください。

閑話休題。
私はオープンキャンパスの学生スタッフを毎年していました。(もはや趣味の領域)
(実は先述の叫びも、オープンキャンパスで訴えたことがあります。)
ここでは、そのときよく聞かれた質問を参考にQ&Aを載せていこうと思います。(一個人の経験談です。参考程度に…)
ちなみに、私は鳥取県出身、推薦の地域枠で入学した現役生で、前期後期とも鳥大で志願していました。

Q. 鳥大を受けると決めたのはいつ頃?
A. 中3か高1。医師になりたいと思ったのは小6です。

Q. 高校のテスト勉強はどうしてた?
A. あまり予習復習はしなかったので、テスト2,3週間前から範囲の復習をしていました。推薦を狙っていたので平均評定を落とすまいと必死でした。

Q. 高校で部活はしてた?
A. 英語部の部長でした。遠距離通学だったので週1の部活を選びました。それとは別に、ダンススタジオにも通っていました。

Q. 物理と生物、どっちを取ったらいい?
A. 鳥大に関してはどちらでも…。医学は物理も生物も使うので、将来的にどちらが有利、ということはないです。私は物理が苦手すぎて生物一択でした。

Q. 塾・予備校は通ってた?
A. 数学と英語のみ。数学の塾では自習室もあって使っていました。

Q. 受験勉強のコツはある?
A. 長く集中できるタイプではないので、勉強する場所(自習室)と休む場所(家)を完全に分けていました。家では宿題くらいしかした記憶がないです。あと、息抜きを勉強のご褒美にしたりとか。

Q. 浪人生はいる?
A. 浪人生だらけです笑 大学に入って年上の多さにびっくりしました。一浪はむしろ普通、多浪も多かったし、再受験生もまあまあいます。再受験生は本当に頼りにしていました…。

Q. 県外出身者はどれくらい?残らないといけない?
A. 8割くらい県外出身者です。残る人も地元に帰る人もいて、そこは自由です(地域枠をのぞく)。

Q. 高校の間にしておいた方がいいことは?
A. 医師は引き出しが多い方がいいかなと思うので、いろんな経験をすること。遊ぶもよし、ボランティアもよし。でも、だいたいは大学生でもできるので、勉強に差し障りない程度に。

Q. 面接はどんなことを聞かれた?
具体例は高校や予備校・塾にある先輩の体験記を参考にした方がいいと思います。
私は大雪の翌日だったので「雪すごかった?」という雑談で1/3くらい潰れました。独特な質問をされることもあるので、予測不能な質問でも反応できる瞬発力はほしいところ。面接対策本はあまり読む必要ないかなと思います。個人的には。

Q. 親はどうしたらいい?
A. 「勉強どうなの?」とか、成績のことを言いたくなる気持ちはよくわかります。でも、子どもは子どもなりに頑張ってますし、意外と親に気を遣っています。そっと見守ってあげてください。

…いかがでしたか?長くなってしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。
入試で、筆記試験の監督をしたり、面接で質問してくる試験官の大半が医師です。怖いかもしれませんが、試験官にとっても皆さんは未来の後輩です。スタッフではない私にとってもそうです。
我々は、皆さんが十年ほど先の未来で、後輩ドクターとして現れてくれることを願っています。
みんな、がんばれ!

 

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