家庭医療冬期セミナーでワークショップを開催しました
2021年2月6日~7日、「第16回 若手医師のための家庭医療学冬期セミナー(冬セミ)」が開催されました。冬セミは主に後期研修医~若手医師の学びを促進するためのセミナーですが、その中で当鳥取メンバーは「非専門医でも出来る!アルコール問題の早期発見・早期介入」というテーマでワークショップを開催いたしました。
アルコール依存症は自力でやめることが難しく、周囲の家族や生活も巻き込まれる難しい病気です。また自分の症状を認めない(否認)という症状のため、地域のプライマリ・ケア医が苦手意識を持ちながらも外来で診ていることが多い病気でもあります。私自身、後期研修医として地域医療を続けるなかでアルコール問題の根深さをひしひしと感じ、今回のワークショップを開催した次第です。
正直ワークショップの主催という(私にとっては)大役を任命され、すごく難しかったですが、教室スタッフを含めた諸先生方に支えられ、無事に開催することができました。
ワークショップは前半がアルコールの講義、後半がグループごとで医師患者に分かれてのロールプレイ・ディスカッションという構成でした。明日からの診療に使える学びを持ち帰ってもらう形でした。教室の先生方には講師・グループのファシリテーターとしてワークショップを支えて頂き、参加者の多くが明日から使える学びを持ち帰る事ができたのではないかと思います。
2021年度冬セミの全体テーマは「Innocvators~変化を追い風に~」です。現在は新型コロナウイルスの影響で毎年の舞台(東京)に行くことは叶わずオンライン開催でした。しかしこのタイトルからは、逆境をむしろチャンスと捉え、時代を作っていこうという強い想いを感じます。実際どのワークショップもスタッフや主催者の家庭医療に対する情熱を感じました。
また私自身も発表者としてその一端に関わり、うまくいったこと、いかないこと、次に繋げたいことなど、多くの学びを得られました。
現在のコロナ下がいつまで続くかわかりませんが、今回得られたことを元に、来年度以降も活動していければ良いな、と感じています(中井)