筑波大学総合診療科 前野哲博先生の講演会を開催しました!
2019年1月10日、病院総合診療のパイオニアである筑波大学附属病院総合診療科
前野哲博先生を当地にお招きし、学生、若手医師向け講演会にご登壇いただきました。
周辺医療機関と提携して教育ステーションを長く展開してこられた前野先生には、
当学が大山町、大山診療所を中核として昨年度から準備してきた「鳥取大学家庭医療教育ステーション」の
実現まで、数多くのご支援をいただいております。
いまや国民生活と健康を支えるのに不可欠といって過言ではない総合診療ですが、適切に実現するためには、
その教育の場を整備することに全力を尽くすことが前野先生のお考えです。
ご講演では、
・「場」を診ること: サッカーでゴールキーパーばかりいても点は取れない。
フォワードやペナルティエリアなど広くカバーできないといけない。
・ まること診る: 科目別担任ではなく学習者自身を養成するクラス担任
・ ずっと診る: 最期までみてもらえますか? ええ、いいですよと言える医師。
そして、家族ぐるみで患者を支え、やりがいを感じる。
など、総合診療の特徴をわかりやすい例えで教授いただきました。
また、総合診療という領域が誤認誤解されやすい心理的背景に関しても、的確な分析をされていました。