2020年8月1日 レジデントデイを開催しました
2020年8月1日に,総合診療専門研修プログラムのレジデントデイを開催しました.以下の二部構成で行いました.
◎川柳deダイアローグ「キャリア✕鳥取」:鳥取大学医学部地域医療学講座 紙本美菜子先生
◎実践の中での学びと教育:京都大学医学教育・国際化推進センター 種村文孝先生
川柳deダイアローグでは,まず事前課題で作ってきた「鳥取」をお題にした川柳とペンネームを披露しました.そのあと,「キャリア」をお題にして川柳を考え,それを元に対話を行いました.川柳を通して自分のキャリアについて語ることで,より他者に伝わりやすく表現できたり,気づきがあったりしていたなあという印象でした.
実践の中での学びと教育では,京都大学の種村先生にレクチャーをしていただきました.総合診療専門研修では,実践を振り返ることで次へのSTEPをどう踏むかより具体的にしていくことで専攻医の学びを促進しようとしています.「経験学習」「意識変容学習」「解放的学習」「状況学習」などの学習理論を紹介していただきながら,実際の現場での経験を学びにつながるのかを対話していきました.また,パーカー・パーマーの教育者のあり方につても議論があり,「教育者は,学習者の前に晒されているのであり,不安や怖れを感じるものである.」という言葉が専攻医の先生方には心に残ったようでした.初期研修医から後期研修医になり,指導医という立場になることもあり,そういうときにも不安や怖れを感じるのも当たり前なのかなあという発言をされていた先生もおられました.当プログラムでは,専攻医も指導医も教え合う関係性を築いていきたいと思っていますので,これからも教育について考える機会を持っていきたいです(井上 )