2021年度3年次研究室配属を開講・実施しました(2021.10.29~11.26)
今年も医学科3年次研究室配属を開講・実施しました。この科目は連続した4週間、同じ教室で学生自身により研究活動を行い、成果物を作成するものです。今年も6名の3年生が地域医療学講座で頑張ってくれました。
今年は、毎年お世話になっている米子市住吉地区上後藤二区における高齢者見守り活動の長期的効果や課題などを検討するため、
学生の発案で、
1)地区活動が参加者や地域社会にどの様な効果を与えてきたのかを明らかにする。特に、高齢者サロンが地域住民のフレイル予防に効果があるか否か。
2)コロナが上後藤二区に住む高齢者の生活や高齢者サロンや女性防災クラブなどの地域活動に与えた影響について運動面、社会面、心理面の変化
に関して、学生主導で検討してもらいました。
アンケートや聞き取りを用いた断面的検討でしたが、一部過去を振り返る問いや見守り活動に従事している方に詳しくお尋ねすることによって、地区活動に直接活かせる有益な知見が得られました。
学生をうけいれいただいた住民の方々からは、
・ (地区の方が)何気なくしゃべったことをつぶさにとらえ、的確に分析していた。私たちの心の変化を見事にとらえていた。
・ 短い時間であったが、地区や私たちに関心をもっていただいたことがうれしく、勉強になった。このように人や地域に関心を持ち続けることで、良い医師に成長していくと信じている。
・ マスク装着が日常化し、口の表情が見えにくく、知らないうちに口腔機能も弱っていく。このようなオーラルフレイルに着目したのはよく、早速来月の地区活動に活かしていきたい。
・ 長い活動や感染対策などで女性防災クラブ(見回り隊)に負担がかかってきたことがわかった。できる限り早く地区内で親睦会を企画したい。
・ 今後も地域医療に関して研究活動を続けてほしい。
など、とてもありがたい言葉を頂戴しました。6名の学生さんとも、今回の学びを医師としての成長にきっと活かしてくれると信じております。
26日は教室と学生と懇親と成果発表の場を設けました。
4週間、おつかれさまでした。次は、来春の地域医療体験実習でお会いしましょう。
そして、今年度も学生をうけいれいただいた自治会長の西本さんをはじめとする住民のみなさま、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。