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243月 2023

「ネガティブ・ケイパビリティ」をテーマにしたレター論文がpublishされました

Journal of General and Family Medicine誌に、医学教育における「答えのない問いを考え続ける力:ネガティブ・ケイパビリティ」の重要性に関するレター論文が掲載されました。

 

Son D, Inoue K, Kamimoto M, Taniguchi SI. Keep thinking about unanswered questions in primary care: Cultivating negative capability. Journal of General and Family Medicine, 2023. doi: https://doi.org/10.1002/jgf2.615

 

本文リンク:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jgf2.615

 

本論文の要点:

  • 医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年改訂版)では、プロフェッショナリズムの要素に「答えのない問いについて考え続ける」力が初めて導入され、これは不確実で複雑な事例によく遭遇するプライマリ・ケアにおいても重要である
  • この能力は、詩人ジョン・キーツが言及し、精神科医ビオンが提唱した「ネガティブ・ケイパビリティ(消極的能力)」あるいは「不確実性への耐性」に近いものである
  • 東洋の禅の教育では「禅問答」あるいは「公案」と言われる論理超越的なことを、対話を通して教える伝統があり、答えのない問いを考える能力を養う際にヒントになる

 

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