朴先生の複数主治医制の効果に関する論文がpublishされました
Journal of Primary Care & Community Health誌に朴大昊先生の原著論文「The Effectiveness of the Multiple-Attending-Physicians System Compared With the Single Attending-Physician System in Inpatient Setting: A Mixed-Method Study(入院患者における単独主治医制と比較した複数主治医制の効果について:混合研究法」が掲載されました。
Park D, Son D, Hamada T, et al. The Effectiveness of the Multiple-Attending-Physicians System Compared With the Single Attending-Physician System in Inpatient Setting: A Mixed-Method Study. Journal of Primary Care & Community Health 2023;14:21501319231175054.
DOI: 1177/21501319231175054
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/21501319231175054
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本論文の骨子は以下の通りです。
- 電子カルテと質問紙を用いて、鳥取県山間部病院における単独主治医制と複数主治医制の医師の労働負担を比較した
- 複数主治医制では、患者の入院期間が短くなる傾向があり、臨床パフォーマンスを低下させることなく、医師の身体的負担が軽減される傾向が認められた
- 複数主治医制の潜在的な欠点としては、コミュニケーションのミス、医師間の治療方針の対立、患者の不安などが挙げられた
Figure 1. VASで評価した現在の勤務状況に関する結果(1:単独主治医制、2:複数主治医制)→複数主治医制では、身体的負担(physical burden)が低い傾向が認められた