孫講師が共著のコミュニティ図書館による社会的処方の論文がpublishされました
Journal of Primary Care & Community Health誌に孫講師が共著の原著論文「Social Prescribing Initiative at Community Library and Its Impact on Residents and the Community: A Qualitative Study(コミュニティ図書館における社会的処方の取り組みと住民・地域社会への影響:質的研究)」が掲載されました。豊岡市の「だいかい文庫」代表の守本陽一医師が筆頭著者の研究です。
Morimoto Y, Koga Y, Kenzaka T, Son D. Social Prescribing Initiative at Community Library and Its Impact on Residents and the Community: A Qualitative Study. Journal of Primary Care & Community Health 2023;14:1-10 https://doi.org/10.1177/21501319231181877
(リンクよりフリーで全文が読めます)
本論文の骨子は以下の通りです。
- 本研究では、社会的処方の場として、医療・福祉の専門家が運営するコミュニティ図書館(だいかい文庫)が地域住民に与える影響に着目して質的分析(SCAT)をおこなった
- 図書館利用者に半構造化インタビューを実施し、魅力的な空間の提供、相談場所としての役割、社会的支援、エンパワメント、共創の促進など、11のカテゴリーを明らかにした
- コミュニティ図書館は社会的処方の場として重要な役割を果たしており、地域の個人をエンパワーメントし、コミュニティにおいて有益な社会的影響を生み出していることが示された
図1. コミュニティ図書館の機能と地域の個人およびコミュニティへの影響