地域枠イベント「うまなび大山」開催報告
さる5月19日、26日、6月2日に、大山町にある「大山馬野背クラブ」にて馬とふれあう体験を開催しました。大山馬野背クラブには老齢の二頭のお馬さん「ジーン」と「アルフィー」がいます。ジーンは元競走馬で新潟記念(G3)を勝ったことがある重賞馬。あの武豊やデムーロ騎手を背に走ったこともあるという名馬です。アルフィーは乗馬クラブで長い間働き続けたサラブレッドです。母はシンコウラブリィ、父はブライアンズタイムという超良血馬ですが穏やかな性格です。
学生たちは、まずは馬房清掃、水桶掃除などから始め、少しずつ馬に触れていきました。ブラッシングなどの馬の手入れ、餌やり体験などを経て、少しずつ馬に慣れていきます。そして引き馬体験をした後に、一部の学生さんは乗馬体験も経験しました。
大型動物に初めて触れた学生さんたちにはとても新鮮な体験だったようで、馬とのふれあいを通じて、「自然」や「生命」といったものを感じていたようでした。
大山馬野背クラブは地元の馬好きな方たちが2014年に立ち上げた団体です。今も有志による運営が続いています。是非興味のある学生さんは今後も見学に来てほしいとのことです。
【学生担当】
医学科6年の永田です。今回は大山馬野背クラブと地域医療学講座の先生にご協力いただき当イベントを開催させていただきました。
近年はゲームや著名人の方々の影響で競馬人気が高まっていますが、競馬を辞めたサラブレッド達がどのような道を辿るのかご存じでしょうか。乗馬用、繁殖用等、ある程度用途はありますが、全ての馬に次の役割・住まいが用意されている訳ではありません。
多くのサラブレッドは殺処分、食肉として利用されます。乗馬でも、使えないと判断されれば処分されてしまうのが現実です。
2頭の様に終の棲家を持ち、余生を過ごせるのはほんの一握りの幸運な馬たちです。
華やかな競馬の裏にはこのような現実が横たわっているのです。
鳥取大学医学部には馬術部が無いので、実際にサラブレッドを見たり、触れた事のある方はあまりおられないと思います。ぜひ2頭に触れてその息遣いや体温を感じてみてください。きっと馬術や競馬では出来ない体験が出来ると思います。
そして馬のことに少しでも関心を持っていただけるととても嬉しいです。
興味のある方はイベント開催外でもお気軽にお問い合わせください。
【学生担当連絡先】
(Email) b19m1056g@edu.tottori-u.ac.jp
【クラブ連絡先】
689-3204 鳥取県西伯郡大山町東坪2473-1
(Email) umanoseclub@gmail.com
(TEL) 080-6304-2293