第57回日本医学教育学会大会@秋田に参加しました(7月24-27日)
7月24日から27日にかけて秋田市で開催された第57回日本医学教育学会大会に参加しました。今年も全国から教育に携わる医師や研究者が集まり、熱のこもった発表や議論が繰り広げられましたが、私にとって最も印象深かったのは医療人文学のシンポジウムでした。宮崎大学の先生方が主催され、「苦海浄土」を題材にした読書会の実践報告、シネメデュケーションの効果を感情分析ソフトで検証した研究、詩を読み感想をシェアする授業、文化人類学を応用した教育実践など、多彩な取り組みが紹介されました。その中で「20〜30年前に比べて教養教育は破壊されてしまった」という言葉が語られ、深く共鳴するとともに、医療人文学の必要性を改めて実感しました。
また、文化人類学と即興演劇(インプロ)を組み合わせたワークショップにも参加し、身体を使った対話から新しい発見が得られました。さらにコミュニケーション教育に関する一般口演では、学生や研修医の学びをいかに豊かにしていくか、具体的な工夫が多く示されていました。大会全体を通じて、医学教育における創造性と多様性の可能性を強く感じることができました。
(孫)