このたび『日本医学サイエンスコミュニケーション学会誌』第3巻第1号（2025年）を発刊いたしました。今回、編集委員長として編集に携わり、無事に刊行できたことを大変嬉しく思います。

https://healthcommunication.jp/medicalsciencecommunication/magazine.html

今号では、医療分野における「シリアスゲーム」や「ゲーミフィケーション」の研究動向と応用可能性に関する論考、排便観察アプリ「うんコレ」や終末期医療を題材にした「エンディングゲーム」といった実践的事例の報告、さらには「あそび」を切り口とした新しいサイエンスコミュニケーションの試みなど、多彩な視点が盛り込まれています。医療や健康をめぐる伝え方の工夫や課題を、研究と実践の両面から探る内容であり、まさに本学会誌らしい特集となりました。

科学的知見を社会に伝えることの難しさと面白さを改めて感じると同時に、多くの方の協力によって誌面が形作られていることに深い感謝を覚えます。引き続き、サイエンスコミュニケーションを通じて医療をひらく試みに貢献できればと願っています。

（孫）