医学科4年向け授業「臨床地域医療学」を実施しました(6月5日〜7月17日)
6月5日から7月17日にかけて、医学科4年生を対象に全8回シリーズで「臨床地域医療学」授業を実施しました。地域に根ざした医療の現場を学び、臨床に直結する視点を養うことを目的に、講義やグループワークを通じて多様なテーマを扱いました。
今回の授業で特に印象的だったのは、新たな外部講師として岡山大学総合診療医学講座の横田雄也先生をお招きし、「患者中心の医療の方法」についてご講義いただいたことです。患者の病いの体験や生活背景を丁寧に聴き取り、共通の理解基盤を築きながら診療方針を決めていくというアプローチは、学生にとって新鮮であり、同時に総合診療の本質を学ぶ貴重な機会となりました。
授業後の振り返りでは「疾患だけでなく患者の思いに耳を傾けることの大切さが理解できた」「地域医療での実践を想像できた」といった感想が多く寄せられました。シリーズ全体を通して、学生が医療を単なる病気の治療にとどめず、人や地域に寄り添う営みとして捉えるきっかけとなったことを嬉しく思います。
(孫)