T-HOC特別セミナー「在宅ケアにおける共感とwell-being」で講師を務めました(9月28日)
9月28日、倉吉市の鳥取県立厚生病院で開催された第16回T-HOC特別セミナーにて、講師を務めました。今回のテーマは「在宅ケアにおける共感とwell-being~自分のwell-beingは考えていますか?~」。午前中はシンポジウムとして、私を含むシンポジストがそれぞれの立場から在宅ケアにおける共感の意義と難しさ、そして医療者自身のwell-beingをどう守るかについて発表しました。
私からは、「共感の種類と効果」「共感の落とし穴」「ウェルビーイングとは何か」といった視点を提示し、日々の臨床現場で直面するジレンマを題材に議論を深めました。特に、寄り添いすぎることで燃え尽きてしまう「共感疲労」のリスクや、患者・家族のwell-beingと医療者自身のwell-beingの両立の大切さについて強調しました。
午後はワークショップ形式で、参加者が自分のwell-beingを振り返り、チームでどう支え合えるかを考えるセッションを行いました。グループ討議では「寄り添うが背負わない」というキーワードをもとに活発な意見交換がなされ、会場全体に温かい雰囲気が広がりました。
在宅ケアは患者や家族の生活に深く関わる医療であると同時に、医療者自身のケアも欠かせないことを改めて確認できた一日でした。このような場で皆さんと共に学べたことに感謝し、今後も地域医療の現場からwell-beingの大切さを発信していきたいと思います。
(孫)