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2510月 2025

新・家庭医療専門研修プログラムの外部評価(サイトビジット)を受けました(9月23日)

鳥取大学では2019年から総合診療プログラムおよび新・家庭医療研修プログラムを運営しており、これまでにすでに数名の修了者を送り出しています。今回、「鳥取の家庭医療専門医を育てるプログラム」の外部評価として、日本プライマリ・ケア連合学会によるサイトビジット(オンライン)を受ける機会をいただきました。実施日は2025年9月23日で、担当は同学会専門医研修プログラム運営・FD委員会の横谷省治委員長と、副委員長でサイトビジットを担当された和田幹生先生でした。

事前に調査アンケートが送付され、それに回答したうえで各項目について詳細な質問を受ける形式で、約5時間にわたって行われました。インタビューは責任者である私と副責任者の孫准教だけでなく、レジデントや指導医も対象となり、包括的なプログラム評価となりました。

指摘された課題としては、レジデント受け入れの審査基準が明文化されていないこと、オリエンテーションでプログラム目標を伝えてはいるものの、レジデントが忘れてしまう傾向があるため、繰り返し周知することやホームページ上に掲示する工夫が必要であること、またレジデントや指導医の意見を反映する仕組みがメンター制度だけでは不十分である可能性があることが挙げられました。さらに、プログラム目標の達成度を評価する仕組みが明確でなく、言語化してプログラムに明記する必要があること、大学外施設の指導医に対するFDが十分であるかどうかの検証、そしてプログラム運営委員会がより有効に機能するような工夫が求められることも指摘されました。

全体としては多くの具体的な指摘を受けましたが、概ね好意的な評価をいただけたと感じています。ただし、レジデント審査や達成目標の説明、進捗管理、意見収集の仕組み、修了評価基準など、これまで慣習的に行ってきたことについても、なるべく明文化し記述するよう繰り返し助言をいただきました。正式な報告書は近日中に届く予定ですので、それを参照しつつ、今後さらに新家庭医療プログラムを改善していきたいと考えています。最後に、今回のサイトビジットに協力いただいたレジデントと指導医の皆さんに心より感謝申し上げます。

(谷口)

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