地域医療体験実習が始まりました
2019年度地域医療体験実習が9月25日から始まりました. 今年も,『異文化理解』『他者理解』 の学問である文化人類学の視点を入れて, 学生さんに実習を行ってもらおうと考えています.そのため,10 月2日に川崎医療福祉大学飯田淳子先生, 島根大学福井栄二郎先生,当大学地域学部中朋美先生の3人の文化 人類学の先生と地域医療学講座の教員が協働して, 実習のオリエンテーションを行いました.① 地域医療の現場の事例を検討することから見えてくる自分自身の立 ち位置を問い直す,② 参与観察という観察方法をどうやって行っていくかを考える, をテーマにしました.4年間医学生として教育を受け続けてきたこ とで『これはいいのか?悪いのか?』で考えがちかも?とか,『 観察したことを人に伝えるのは案外難しい』かも? とかを感じるようなワークショップになっていたように思います. 今年の実習の目標は,『地域医療現場を観察する中で現場の「 当たり前」を疑いながら,学習者自身を相対化する.』 としています.10月の水曜日はいろいろな医療施設でお世話にな ると思いますが, 学生さんにも医療現場のスタッフのみなさんにも教員にもハッピー になるような思考の揺さぶりが起こるような実習にしたいと思って おりますので,よろしくお願いします!(井上)