11月27日に、東中部の地域医療体験振り返り会に参加しました。松浦東部医師会長、渡辺県医師会長をはじめ、地域医療体験でお世話になった東中部の医療機関の先生方に参加いただき、夕食を食べながら、医学科4年の学生4名を交えて振り返りをおこないました。
指導医の先生からは、文化人類学や「当たり前を疑うこと」の意図がわかりにくいという声や、いや「いつもどおりの姿」を見せるだけですなど、実習の意図が少しわかりにくい面もあったようです。しかし、グループワークがすすむにつれ、各テーブルから談笑が聞こえてきて、学生たちもリラックスして議論している様子が伝わってきました。
学生の疑問点として、「在宅医療にはじめて同行し、家の中の乱れた様子に驚いた。でも、患者さんは嬉しそうだった」「なぜ医師は白衣を着るのか、在宅では着ていない医師もいた」「電子カルテばかり見ている医師の姿に疑問をもった」など、けっこうイタい指摘もあったようです。参加いただいた先生方も、学生の指摘に「逆に考えさせられた」「いろいろ観察していたんだね」など、学生との振り返りを「面白く」感じていただけたようでした。
西部での反省会でも感じましたが、参加された指導医の先生方は、学生たちの発する言葉や意見をとても楽しみにしておられる様子でした。自分たちの仕事ぶりをみて、学生はどう思っているんだろうか、本音で聞きたいという気持ちが伝わってくるようでした。こういう振り返り会は、もっと多くの指導医と学生を交えてやれば、互いのモチベーションを喚起する場にもなるんじゃないかな、と思いました。参加していただいた指導医と学生のみなさん、本当にお疲れさまでした。(谷口)