2019年4月20日・21日に，鳥取県米子市で第7回JPCA中国ブロック学術集会（大会長：谷口晋一）を開催しました．
いままでは，日本プライマリ・ケア連合学会中国ブロック支部で毎年ポートフォリオ発表会と総合診療専門研修の
専攻医向けオリエンテーションを別々に行っていましたが，今回からその2つを同時に開催しました．
　4月20日は，専攻医や指導医の先生にポートフォリオ19題を発表していただきました．
年々，ポートフォリオのレベルが上がっており，聴衆から鋭い質問があり討議が盛り上がっていました．
今回は，3つの賞を設定しました．受賞された先生方とポートフォリオの題目は以下の通りです．

・沈思黙考賞
「抑圧環境で不登校になった男児の感情を引き出すことで自己肯定感の改善に取り組んだ事例」広島大学亀谷貴浩先生
・七転八起賞
「休日外出中に入院患者の急変・死去を経験し、主治医のあり方について振り返った事例」仁寿会加藤病院向田千夏先生
・創意工夫賞
「攻めのACP ～やらなきゃ意味ないよ～」広島大学池田晃太朗先生

　4月21日は，総合診療・家庭医療専門研修対象オリエンテーションと指導医向けセミナーを行いました．
　オリエンテーションでは，先輩の専攻医の先生からリアルな現状をお伝えしていただきつつ，今後自分の研修をどう進めていくか
考える時間をとりました．また，総合診療専門医制度について，奈義ファミリークリニックの松下明先生を講師にお迎えして，
制度の最新情報を伝えていただきました．
　指導医向けセミナーでは，専攻医が研修を充実するための教育理論やフィードバックについて指導医の先生方がロールプレイでの
体験を通して，学びを深めていただきました．
普段の教育についての議論も白熱したものになり，これからの研修の充実につながってもらえたらなあと感じております．

今回は，全部で102名の専攻医・指導医などのみなさんに参加していただきました．
来年度は同時期に岡山県での開催が決定していますので，ご興味のある方はぜひご参加ください！(井上)