いのちの授業@日野高校(2020/12/18)
少し前の話ですが、「‘生きる’って何だろう?」と題して日野高校で2年生を対象にいのちの授業をしました。私自身が高校生のときに祖父と死別し医師を目指すようになったエピソード。地域医療の現場で「生きる」をみつめる瞬間…それは「死」に向き合う患者さん家族さんに寄り添う時。前半はそんなお話をしました。後半は絵画や写真を題材にした対話型鑑賞で、人それぞれ見方や感じ方が違う、だからこそ自分の思いを表現していこうということで、最後は『いきかた川柳』づくりに取り組んでいただきました。
人間いろいろ、人生もいろいろですよね。みなさんがいろいろな形で「生きる」ことについて何かを感じ取ってくれたならうれしいです。(紙本)
(日野高校2年生の感想)
・自分は今、生きていることがすごくしあわせです。コロナのために高齢のひいおじいちゃんに会えないのは悲しいですが、これからも元気にすごしたいです。
・私にとっての「生きる」は自分のやりたいことをするためにあるもので、「死」とは新たな人生の始まりなのではないかと思います。もし、自分の死期が近くなった時、その前にどういう風にしたいのかはっきりさせておこうと思いました。そのためには話しておくことが大事だと気づかされました。もう一つは、人によって感じ方が違うということです。正解のある答えではなく、答えのないものがたくさんあります。なので、柔らかい心を持ちたいです。
・生きるのが辛い人に伝えたい。「今日も生きてて偉い。今日も頑張ったね。」伝えられるように強くなる。
・紙本さんがみんなに質問しているときに誰の意見でも関心しながら聞いていて、誰の考えでも受け入れているところが、いいなと感じたし共感できました。
・生きていればいつかは死ぬ。死ぬと次は新しい命として生まれてくる。その繰り返しをしながら、今の自分がいるんだなと思いました。死ぬまでいろいろな体験をして、楽しんで、死んでいきたいです。
(いきかた川柳 2年生の作品の一部)
・生きるため たくさん食べる 母のごはん
・思っていても 声に出さなきゃ 伝わらない
・がんばると つかれちゃうから ほどほどに
・最幸(さいこう)だ いつか死ぬなら 楽しもや
・毎日を 生きてるだけで えらいです。
・明日にしよう でもその明日 来ないかもしれない