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910月 2021

琴浦町リンクワーカー研修報告

9月10日に、鳥取県国保連の依頼で、琴浦町において「地域共生社会をめざして〜社会的処方とリンクワーカーの役割」という講演をやってきました。本講演は国保連が進める「リンクワーカー育成研修」の一環です。場所は「まなびタウンとうはく」研修室で、20名ほどの地元の保健師、民生委員、社協の方などにご参加いただきました。

「リンクワーカー」とは、英国を中心に進められている「社会的処方」において中核的な役割を担う人材のことです。リンクワーカーは、SDH(健康の社会的決定要因)のニーズをもつ人々に対して、医師や関連する職種の依頼を受けて、当事者の全人的アセスメントを行い、地域の社会資源につなげる役割をします。

厚生労働省が進める「地域共生社会」のモデルとともに、英国など海外の社会的処方のしくみと実践例を紹介し、日本において社会的処方の取組を進めている事例を紹介しました。

後半のワークショップでは、架空の事例(琴浦初枝さん、76歳女性、独居で社会的孤立あり)をもとに、社会的処方やリンクワーカーとしての役割をグループごとに考えてもらいました。

琴浦町では、すでに「愛の輪推進委員」という地域の見守り委員がいて、民生委員や社協さんと連携して見守り活動が盛んらしいです。地域資源としてもグランドゴルフやいきいきサロン、長寿会など具体例がたくさん出ていました。

事後のアンケートでは

「幅広い社会資源を知る、学ぶことが支援を考える第一歩だと感じた」

「支援対象者のニード(困りごと)を捉えることが、必要資源に繋げるために重要だと思った」

「対象者のニーズに寄り添い、必要な社会資源に繋げたり町全体で見守り、支えることが大切だと感じた」

「講演内容、面白かった。YouTube 等で配信していただいても良いと思った」

「身近な事例、実践者の事例が少なくイメージしにくかった」

などの感想をいただきました。

11月14日は、再び琴浦町で「健康フェスタ」というイベントがあり、再び登壇を予定しています。今後も地域における健康づくりに貢献できるよう頑張らせていただきます。

(孫)

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