【2020年7月10日 伯耆町人権啓発講座ひまわりセミナー】
題名:わたしと地域医療~「いきかた川柳」をつくってみませんか?~
というテーマでお話させてもらいました。新型コロナ感染対策として、参加者は入室前に体温測定と手指消毒をし、席の間隔を空け、換気が行われました。
前半は、私が医師を目指したきっかけや、10年間行っていた鳥取県西部での地域医療の概要、介護が必要になる疾患や男女別の要介護率の推移のデータ、
実例を通してACP(アドバンス・ケア・プランニング)やいきかた(「生き方QOL」「逝き方QOD」)についてをお話させていただきました。
最後30分程度では、自分がコロナ川柳にハマっていたところから、テーマを“わたしのいきかた”にして“いきかた川柳”をみなさんに作っていただきました。
下記に参加者のみなさんから出していただいた作品を挙げます。川柳にも「その人らしさ」が現れているなあと思います。
その句の持つ意味やお気持ちを聞かせてもらうと、どれも感慨深く、自分自身が楽しませていただきました。
臨床美術と同様に、ACPを決して堅苦しく悲しいものでなく「品のあるユーモア」で元気なうちから進めていく有効な自己表現の手段になるのではないかなあと感じました。
みなさんも、いきかた川柳やってみませんか?(紙本)
わたしの“いきかた川柳”作品集
・七夕に 亡き友達の 名前かく
・家族増え ネコ・エンゲル係数 上昇中
・コロナ、コロナで さびしい毎日
・老眼で きゅうりの切り方 厚くなる(り)
・マスクした みんなが美人に 見えてくる
・「高齢者」と 口では言うけど まだ若い?
・電話口 ひ孫の声に あんどする
・早くお迎え来てよと言いながら薬のみ
・健康の ためと動いて 腰いため
・先の人生 考えると面白くなく
・生きるために ウォークをする食事が たのしい。
・足痛し 昔懐かし 運動会
・モットーは 明るく楽しく 進む老い
・困ったな コロナコロナで出られない 我が家の毎日同じ顔見て今日も一日
・最後まで 二人仲良く 長生きしたい
※セミナーの初めに、人権対策室其山さんから、7月10日から部落解放月間(鳥取県HP下記参照)が始まったことも周知されました。
人権とは「人々が生存と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」であり、いのち(医療)と人権は切っても切り離せない密接な関係です。
こちらについても同時に考える時間にしていただきたいと思います。https://www.pref.tottori.lg.jp/jinken/gekkan/