冬期セミナーWS「医療者のウェルビーイングを考えよう」開催報告
少し前のことになりますが、2月6日に若手医師のための家庭医療学冬期セミナーにおいて「医療者のウェルビーイングを考えよう」というオンラインワークショップを開催しました。私と井上和興先生、紙本美菜子先生の3人で講師を務めました。若手医師を中心に、46名の参加者がありました!
最初のレクチャー部分の骨子は以下の通りです。
・医師の燃え尽き症候群はケアの質に大きく影響する。
・医師のウェルビーイングは、個人の問題ではなく、組織の問題である。
・ウェルビーイング1.0から「ウェルビーイング2.0」の時代へ:ワークライフバランスからワークライフのインテグレーション(統合)という考え方
・ウェルビーイングを個人でマネジメントする考え方から、組織全体でマネジメントしていく(セルフケアではなく、予防するための仕組みづくり)
・エンパシーとダイバーシティが鍵になる(多様性をいかし、エンパシーを働かせて、多様な個人がいかせる組織づくりへ)
その後、参加者とともに、「私のウェルビーイングとは?」「ウェルビーイングを1.0から2.0にあげるには?」というテーマで、グループに分かれて話し合ってもらいました。
ワークショップ内で出た意見やキーワードで面白かったのは
「多様性(ダイバーシティ)はめんどくさい」
「組織の心理的安全性。互いに話したいことを話せる環境」
「医師もひとりの生活者。時短や休暇をとりやすい雰囲気と環境」
「弱音が吐ける場があり、働き方の多様性が認められる組織」
などでした。
最後に、「ウェルビーイング2.0に向けて、明日からできるアクションは?」では
「わがままになる。周りのわがままを聞く」
「チームメンバーのウェルビーイングを聞いてみる」
「30分早く帰宅する」
「コーヒーブレイクをみんなでとる」
「職場でのもやもやを共有して行動にうつす」
「きちんと不満は伝える」
「明日から子育てをより頑張る」
などが挙げられていました。
ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
(孫大輔)