11月11日に日野町の奥渡地区で、健康教室を開催させていただきました。認知症や孤独といった地域の課題に加え、人生の振り返りをするツールとして、幸せのキャリアグラフというものを皆さんで行いました。生まれてからどんな人生を歩んできたのか、どんなことが幸せだったのかをグラフ化してもらい、そのグラフをもとにいろいろと思い出などを語ってもらいました。

一人の方が、歳をとると思い出がぼやけてくるけど、こういう取り組みをやってみると面白い。家でもやってみようと思う、とおっしゃっていたのが印象的でした。

医療現場ではついつい、高血圧の患者さん、糖尿病の高齢女性、というふうなラベリングをして診察をしがちですが、一人ひとりの人生には様々な物語や背景があり、そうしたバックグラウンドを大切にしていきたい、と改めて感じた次第です。

(李瑛)