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266月 2020

おばちゃん家庭医、コロナ川柳にハマる!

鳥取大学地域医療学講座発信のブログです。
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梅雨入りしましたね~。みなさん、いかがお過ごしですか?

新型コロナウイルスの流行で、何もかもが止まってしまったような気がした数か月間でしたね。鳥取県では3月初旬の感染者3例以降報告はなく、地方のこの辺りでは徐々にもとの生活に戻りつつあります。もちろん第2波の可能性は念頭に置きながら、3密を避け、手洗い・消毒は続けながら。今日もマスクをして、子供たちは小学校・幼稚園に向かいました。

自粛生活から新しい生活様式へ。医療者としても生活者としてもまだまだ緊張感をもって過ごさなければなりません。やっぱり自粛生活が長くなると、そして今までと違う生活スタイルに変化していくとなると、結構ストレスですよね。

わたしはSNS上でコロナ川柳をしているグループに招待されたのをきっかけに、しばらくコロナ川柳にハマっていました。恥ずかしながら、自分が作った川柳と、その時の気持ちをあげてみますね。

わたしたち 医者じゃない日は 布マスク

写真はうちの講座のスタッフたち。医療現場に出ない日は、自作や友人・患者住民さんからいただいた布マスクをつけています。

 

アイメイク 強化も ヒゲは ノーマーク

マスクしているとアイメイクに力が入りますよね!その代わり、口紅やリップグロスは減らない。ノーマークの口元にはいつのまにか髭が……(知られざる女子の悩みかな?)。

 

死化粧 今でなければ できたのに……

新型コロナウイルスの流行の影響で勤務先の病院は家族も面会禁止でした。入院後、次に家族が会えるのは退院した時。それは患者さんが亡くなられる時も同じです。

 

ヤマツツジ アカツメクサに レンゲソウ

(幼少期の3密、もとい3蜜)学校の帰り道にみつけて吸いませんでした!?花の蜜。サンミツサンミツって……なんか甘い感じがしてきたもので……。

 

依存心 知事への心酔 御用心

コロナ禍で国民の政治に対する注目度も高くなったように感じました。マスコミが特定の都道府県の知事を取り上げたりしてファンが増えたりとか。不安で誰かに頼りたくなる時こそ、冷静に物事を見極めたいですよね。

 

忘るまじ 孫の名前に 布マスク

日にちや、さっきごはんを食べたかどうかなどすぐ忘れ、何度も同じ話をする95歳の祖母(写真は実物です)。久しぶりに実家に帰るとかわいい布マスクを付けていました!マスクは新しい事なのに忘れずに付けています。いいことなんだけど、不思議。

 

  オンライン 『リアルな実習 いつになる……?』

『わたしたち 医者になっても いいんでしょうか?』

『巣ごもりで マーボー豆腐 できました!』

『ポケモンgo! 家でもいろいろ できるんです!』

『あらためて 地域病院 行ってみたい(です)!』

医学部の5、6年生は、コロナ禍により患者さんに接することができず、オンラインでの講義実習が続いていました(6月8日から病院実習再開しています)。「このまま卒業できるのか?」「医師になれるのか?」と先行き不安な声も聞かれる中、辛抱強く楽しみを見つけて、自粛生活を送っているパソコン画面の向こうの姿に、私たち大学教員も勇気をもらいました。

 

サンドダウン おる・出んウィーク カニバック

鳥取県知事のコロナ禍ダジャレ3連発。ダジャレには慣れていた1県民ですが、今回は平井知事の新型コロナ対策の手腕には感心させられました。そして県職員のみなさん、本当にお疲れ様です。カニの季節には、観光施策も復活できるといいですね。

 

黄砂舞う ぼくらは空で つながってる

黄砂がすごい日でした。「中国がー!」とか責める声もあるけど、僕らは大気でつながっているんだよ。同じ人間なんだよ。これは人間とウイルスの闘いなんだよ。

 

ICD 遇うたび『元気?』と 聴いてみる

注:ICD=インフェクションコントロールドクター、感染制御の専門ドクター。

知り合いの彼らの様子で、新型コロナウイルスの流行状況をうかがってみたり。医療従事者といっても実はあまり中心部の事情がわからずそわそわしているのです。

 

『帰りたい……』 家族の決意 推すコロナ

余命1か月と言われたがん末期の親戚のおばあちゃん。面会禁止で会えない家族が在宅看取りを決意し、病院から連れて帰りました。後押ししたのは、皮肉にもコロナでした。10日間の在宅療養を経て、家族や親戚に見守られて彼女は息を引き取りました。

 

紙マスク 小麦粉、ホケミ 泡せっけん

注1:紙マスクはアルコールでも可

注2:ホケミ=ホットケーキミックス

地方だから?全国的に?あれこれ流行るとすぐ店頭からなくなる!そしてネット販売サイトを見ると、高額で……転売ヤー(転売とバイヤーをかけた造語)が大活躍でしたね。

 

アのマスク 持って来いなんて “マスハラ”じゃん

新しい造語……マスハラ=マスクハラスメント出てきましたね。学校で生徒がつけるマスクの種類を指定するというのは、どういった意味があるのでしょうか?

 

どっちやねん 3密避けて 暑気避けて

どっちやねん エアコン付けて 窓開けて

暑くなってきて室温管理とコロナ対策の両立むずかしいですよね。さらには梅雨入りで雨も降り……「どっちやねん!」って自分につっこみながら、ちょうどいい塩梅な対策を探しています。

 

 

以上、自作の川柳をあげてみました。あふれ出る思いを五・七・五で表現するのは頭の体操になり、仲間と披露しあい反応をもらうのは自粛生活のちょっとしたストレス解消になりました。

下手とか上手とかは関係ないんです、自分が気に入ればいいんです。

みなさんも、日頃の息抜きにいかがですか?

Author: 紙本美菜子


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