【小澤竹俊先生のお話を聴く会を開催しました!】
9月6日に、貴重なご縁があり横浜市めぐみ在宅クリニックの小澤竹俊先生のお話を聴く機会がありました。小澤先生は長年、ご自身のホスピス・在宅ケアのご経験をもとに、人生の最終段階に対応できる人材育成のため、数多くのご講演を行い「ホスピスマインドの伝道師」として精力的な活動を続けておられます。また、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会を設立し全国の仲間づくりを進めておられ、今回は当講座にお声掛けをいただきました。
「死を前にした人にあなたは何ができますか?」「2歳のお子さんを亡くしたご両親に、どんな言葉をかけますか?」そんな実際の現場でやりとりに困ってしまうケースを元に、援助者として、解決できない苦しみを抱える人に何ができるのか、どんな行動をとるべきか?小澤先生のひろめておられるメソッドのエッセンスをほんの少し教えていただきました。各自の人生経験や実践している地域医療で、“誰かの解決できない苦しみ”に出会ったら…、もしかしたら避けてしまってきた部分もあるのかもしれません。
これからの地域社会のレジリエンスを高めるために、個々人の苦しむ人を援助する能力を引き出したり、仲間=コミュニティづくりをすることは地域医療の大事なテーマだと改めて感じました。医学教育と地域の健康増進をすすめていく立場として、小澤先生のお話をどのようにみなさんに伝えていくのか考えたいと思います。(紙本)