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52月 2018

日本は本当に医師不足なのか?~視点によって変わる医師不足 ①地域編

鳥取大学地域医療学講座発信のブログ「地域と医療のいま」です。
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新聞やテレビで、医師不足の話を聞いた方は多いと思います。

お医者さんは不足している、不足しています!
お医者さんは忙しい、ホントに忙しい!  …って聞くけど??本当は?

医師が何人いたらいいのか?ということは実は誰もわかっていない

医師が何人いたらいいのか?これから何人不足していくのか?
この適正医師数の予測に関しては、これまでに膨大な研究がなされています。

その結果適正な医師数の予測はほとんどできないのではと考えられています。

つまり、「どのくらい医者がいれば十分なのか」はだれもわかっていないのです。

地域間に見る医師不足。鳥取県は??

日本では、東日本に比べて、西日本の方が医師が多いです。
西日本では、人口当たりの医師数が多いです。

特に、鳥取県では、都道府県の中で、人口当たりの医師数はめちゃめちゃ多い方なんです!
もうトップクラスに医師が多いという状況です。

(2016年鳥取県内の10万人当たりの医師数は316.7人で京都、徳島、東京について全国4番目です。http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/dl/toukeihyo.pdf

逆に、トップクラスに医師が少ないのは、埼玉県や茨城県、新潟県などの主に東日本の地域です。

(2016年10万人当たり医師数は、埼玉県167.0人、茨城県189.8人、新潟県205人です。)

じゃあ埼玉とか茨木、新潟とか少ないから医師を増やさなきゃ!
では倍に増やしましょう!となると…

全医師数30万人ぐらいいると言われていますので、それを1.5~2.0倍にするといったら…??
ざっと15~30万人!くらいで、めちゃめちゃ医師を増やさないといけなくなります。
ちょっとした市町村並みで、とんでもない話ですね。

医者が1.5~2.0倍になったとして、茨城や新潟が、鳥取県並み医師数になった時、
医療という観点で茨木や新潟の人は今以上に幸せになっているでしょうか?

私の知る限り、医師が増えることで健康指標が改善するという研究はないはずです。

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